ランビックビールは、飲んだことがありますか?
ランビックはベルギービールのうちの1つで、
強烈な酸味が特徴のビールです。
●ビールの発酵に自然界に存在する野生の酵母や菌類が使われる。
●ほかのビールには無いような独特な香りと強い酸味を持っている
●ベルギーの特定の地域でしか作ることができないビール
です。
ちなみに私は飲んだことがあるのですが、
酸っぱかったこと以外、正直あんまり覚えていません。
ものすごくインパクトのあるビールです。
それでは、本記事の内容は、
★ランビックビールを飲む前に注意点
★ランビックビールに合う料理
となっております。
ランビックビールを迷っている方は、買うか買わないか。
はっきりわかりますので、是非読んでみてくださいね。
ランビック「グーズ フォン トラディション」を実際に飲んでみた
というわけでそんなランビックを飲んでみるべく購入してきました。
今回飲むのは「グーズ フォン トラディション」という銘柄です。
ランビックの中でも”グーズ”と呼ばれる、
「若くて熟成したランビック」と「若いランビック」をブレンドしたものだそうです。
(よくわからないですね・・)
その辺にある普通のスーパーではランビックは見つからず、
少しこだわったスーパーや百貨店で売られていました。
見つからない人は、Amazonや楽天で買えば十分です。
私はいつもAmazonです。
そして、ランビックを飲みましたが、まさに衝撃的。
正直これがビールなのかと疑ってしまうレベルで色々とぶっ飛んでいます。
ボトルは高級感があっておしゃれ
ビールの瓶は、
シャンパンのハーフボトルを思わせるような
高級チックな仕様。
瓶の色は暗い緑で、
口のところが黒と銀色が混ざったような
シールで覆われています。
蓋はコルクではなくビールらしく王冠でした。
香りは図工室のような不思議です
香りは最初、戸惑います。
粘土だとか少し埃っぽいような匂いを、
イメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
ちなみに私は、
●今まで嗅いだことのないような訳のわからない香り
↓
●いや、厳密にはどこかで体験したことある…
↓
●図工室の香り
と解釈しました。
図工室の香りのほかにも、
サクランボみたいな甘酸っぱい香りや、
ナッツのような香ばしさもあります。
でも不思議な香りには間違いありません。
びっくりします。
強烈なインパクトのある酸っぱい味わい
味は、めちゃくちゃ酸っぱいです…。
一口目で酸っぱさを知った上で、
二口目を少しじっくり味わってみても、
酸っぱい…と感じます。
ただ、酸っぱいのですが、
いろいろな酸味が混じっているような感じがしました。
●レモンなどの柑橘系のフレッシュな酸っぱさや、
●ヨーグルトのようなじんわり来る酸味、
●お酢に似た刺すような強い酸味
などがあって面白いです。
ちなみに、
いわゆる普通のビールにある苦味はほぼ無いに等しく、
甘さもあまり感じずスッキリしています。
ランビックを飲むときの注意点
想像通りではありますが、
ランビックはとても個性的な味わいがします。
面白いビールなので、
ぜひ試していただきたいのですが、
飲む時に注意したほうがいいことがいくつかあります。
普通のビールとは思わないほうが良い
いつも飲んでいるビールと、
同じものとして扱ってはいけません。
というのもビールという枠内で
ランビックを評価してしまうと、
その特殊すぎる味わいに
マイナスの印象を持つ可能性があるからです。
そのため、前述の感想でもお伝えした
かなり特殊な香り
ランビックは「天然の酵母」を使って
造られるビールなので、香りが野性的です。
普段口にする飲み物からは、
想像できないような香りですが、
いわばこの香りは、人の手が加わっていない
自然が生み出した賜物であると言うこともできます。
そういったことを知った上でこの香りを嗅げば、
少し変わった香りでも
ポジティブに受け入れられるかもしれません。
酸っぱさが激しい
ランビックを初めて飲む人は、
ほぼ100%その酸っぱさに驚くはずです。
ですが、その酸味の奥にはいろんな旨味も詰まっています。
自然界に存在するたくさんの酵母や菌たちが
ビールの中でたくさんの成分を分解・生成し、
さらに長い熟成期間を経て完成するのがランビックです。
その完成までの長い道のりの中では、
酸味の他にも強い旨味が生み出されています。
強い酸味に最初は驚くかもしれませんが、
ぜひその酸っぱさの裏側に潜む旨味も
じっくり堪能してみてください。
ランビックは食事と一緒に楽しむと好きになる
繰り返しになりますが、
ランビックは酸っぱさが特徴なので、
単体で飲むには正直辛いです。
食事と合わせてこそ、
特徴的な酸味が活きるビールですので、
ぜひ料理とのペアリングを楽しんでみましょう。
ランビックの特徴である強い酸味と
独特な香りを軸に、相性のいい料理を3つ選んでみました。
ぜひ参考にしてみてください。
ランビックに合う料理:スモークサーモン
脂の乗ったサーモンの味わいを
ランビックの酸味が洗い流してくれます。
スモークの香りは、熟成されたランビックの香ばしさとマッチします。
ランビックに合う料理:ブルーチーズ蜂蜜かけ
実はランビックとブルーチーズは同じく、
野生の細菌を用いて造られた香りを持っています。
ですので、
この2つを合わせると、さらに香りを楽しめます。
そこにまったりとした蜂蜜の甘みが加わることによって、
甘味・酸味・塩気の屈み合わせが
チーズとランビックの旨味を倍増させます。
ランビックに合う料理:フルーツヨーグルト
ヨーグルトのマイルドさは、
ランビックの強い酸味を和らげ、
フルーツのフレッシュな甘みと香りは、
ランビックの酸味をより爽やかに感じさせます。
甘いフルーツソースをかければ更に、
味のバランスが良くなります。
また、ナッツはヨーグルトの相性が良いため、
ナッツの香りのする熟成が進んだ
ランビックを合わせるのもいいでしょう。
ランビックは一度だけでも飲む価値あり
今回ランビックを飲んで、
改めてその個性の強さに驚かされました。
ベルギービールはユニークなものがたくさんありますが、
その中でもランビックは
頭一つ抜けたインパクトを持っています。
クラフトビール人気が高まっている現在ですが、
最初に飲んだ時の衝撃が
ここまで大きいビールは無いと思います。
正直、好き嫌いははっきりと別れるとは思いますが、
ぜひ一度は飲んでみて欲しいビールです。